慶應環境情報学部(SFC)英語の傾向と対策|勉強法5ステップ

「慶應の環境情報学部って、英語はどう対策すればいい?」

 

「慶應SFCは、どんな参考書を使って勉強すべき?」

 

慶應の環境情報学部を目指すあなたは、こんな疑問を持っていませんか?


本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修し、英語の対策や勉強法を紹介します。


慶應の環境情報学部を目指す受験生は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!


※この記事は、7分ほどで読めます。

慶應環境情報学部(SFC)の英語【基本情報】

慶應の環境情報学部の入試は毎年、2月中旬に行われます。まずは、英語の入試問題の基本情報から、サクッと確認しましょう。

配点と科目

環境情報学部の入試で、英語が必要になるパターンは以下の2つです。

 

  • 英語型:英語200点・小論文200
  • 英数型:英数で計200点・小論文200


科目数に若干の違いはあるものの、すべての方式で合計が400点満点となっています。

試験時間と解答方式

英語の試験時間は120で、解答方式はマーク式となっています。


以前から記述形式の解答はなく、34つの選択肢から、適切な解答を選ぶ形式です。

環境情報学部英語の難易度

環境情報学部の英語は、とても難易度が高い問題です。学部のレベル自体が、慶應の中でも医学部・法学部に次いでハイレベルなので、レベルの高い受験生が集まりやすい傾向にあります。


科目数が少ないだけに、もし英語で失敗すれば、大きなダメージとなるでしょう。大学入試全体の中でも指折りの試験問題なので、しっかりと対策して臨んでください。


以下で、環境情報学部の英語が「なぜ難しいとされるのか」を解説しています。受験を検討している人は、しっかりチェックしてください。

慶應環境情報学部の英語【3つの傾向】

環境情報学部の英語の傾向は、大きく3つあります。傾向を理解したうえで、対策に役立てていきましょう。

同形式の大問や設問で構成される

大問構成が変わった2016年以降、慶應の環境情報学部の英語は、同じ形式の大問や設問での出題が続いています。


出題される大問構成と設問の特徴については、以下で詳しく解説します。

大問構成の特徴

出題される大問は3で、すべて長文読解の問題です。また近年の長文の総語数は、2,3002,700で、以下のように出題されます。

 

  • 大問1500800
  • 大問2500800
  • 大問31,000語以上


試験時間は120分ありますが、効率よく英文を読んで解答できないと、時間が不足する可能性もあるでしょう。

英語の設問

英語の設問は、空所補充と内容一致が主で、総設問数は60という形が続いています。大問ごとの設問の内訳は、次のとおりです。

 

  • 大問1:空所補充10問・内容一致5
  • 大問2:空所補充10問・内容一致5
  • 大問3:空所補充20問・内容一致10

 

空所補充の解答は、3つの選択肢から選ぶ形式です。解答を選ぶときには、語彙力や文法・語法力、文脈の理解など、さまざまな英語力を駆使する必要があります。


内容一致は、4つの選択肢から答えを選ぶ形式です。難解な設問もありますが、本文内容が理解できていれば、正解できる問題が多くなっています。論旨をきちんと把握する精読力が要求されるので、語彙と英文解釈の力が必要です。

長文のテーマに癖がある

受験する学部がメインで取り扱うテーマが、環境情報学ということもあり、長文のテーマには癖があります。以下は、過去に出題されたテーマの一部です。

 

  • 3Dプリンターが与える新しい考え方
  • ロビンフッドの原則を再考する必要性
  • 成長後にもスタートアップ精神を維持する企業


出題される長文のテーマは、人文科学や自然科学で、ニュース記事や論説文からの出題が中心です。特に、IT最新のテクノロジーに関するテーマは、多く出題されています。長文のテーマに関する知識があると、英文を読むのが容易になるでしょう。

読めない単語が出てくる

慶應の環境情報学部の英語には、読めない単語が出てきます。読めない単語というのは、言い換えると、知らない専門用語や、知っている単語の知らない派生語や用法です。


単語レベルは、ざっくりと英検準1級〜1級ほどです。超高校級の語彙力がないと、すべて美しく解釈するのは難しいでしょう。


すべてを理解するのは、初めから諦めたほうが無難です。類推しながら読み進める姿勢が大事です。

慶應環境情報学部の英語対策【勉強法5ステップ&参考書】

慶應の環境情報学部の英語対策として、やるべき勉強法を5つのステップに分けて解説します。おすすめの参考書も交えながら紹介するので、ぜひ学習に活かしてください。

 

  1. 語彙力を鍛える
  2. 精読力を身につける
  3. 超長文問題に慣れる
  4. 背景となる知識を身につける
  5. 過去問を全力で解く・やり直す


上記の5ステップを、以下で詳しく解説します。

1.  語彙力を鍛える

環境情報学部の長文に対処するには、一定の基準を超える語彙力を要します。目指すべきレベルの目安は、英検準1級レベル以上です。


見たことがない、意味がわからない表現が試験中に出てきて、意味を推測する必要がある場面もありますが、十分な語彙力があれば問題ありません。


慶應の標準レベルなら『ターゲット1900(桐原)』の一冊をマスターするだけでも、対応できます。しかし環境情報学部(SFC)を受験するなら、プラスもう1冊の単語帳に取り組んでください。以下の単語帳や参考書を、徹底的にやり込むことを推奨します。

 

  • リンガメタリカ(Z会)
  • 解体英熟語(Z会)


時間に余裕があるなら、ぜひ英検準1級の取得も目指してください。高校12年生の時点から、慶應の環境情報学部を狙っている人は、ぜひ挑戦すべきです。


効率的に英検準1級の英単語を覚えたい方は、以下の記事も参考にしてください。

 

2.  精読力を身につける

環境情報学部の長文読解に対処するには、英文の精読力を磨く必要があります。なぜなら、出題される高度な長文を理解するには、英文を正確に解釈するスキルが不可欠だからです。


1文が長く、左から右に読むだけでは、意味が取りにくい英文をどうやって読み解くかという問題を解決するために、以下のことを意識して学習しましょう。

a. 文構造の理解を深める

基本的なことですが、主語や動詞を見つけて、文構造を把握しましょう。ややこしい、前置詞句や従属節を識別して、文章の意味を理解しやすくします。


基礎的な段階の理解を深めるのに、おすすめの問題集・参考書は以下のとおりです。

 

  • 英文読解入門 基本はここだ!(代々木)
  • 入門 英文解釈の技術70(桐原)


文構造を理解できている自信のある人は、次の「b. 英文解釈の練習を重ねる」のステップから勉強をスタートしましょう。

b. 英文解釈の練習を重ねる

基礎が身についた受験生は、英文解釈の問題集や、長文読解の参考書を使って、繰り返し練習を行いましょう。基礎から応用レベルに移行するときに、おすすめの教材は以下のとおりです。

 

  • 基礎 英文解釈の技術100(桐原)
  • 英文解釈の技術100(桐原)
  • ポレポレ英文読解プロセス50(代々木)


さまざまなパターンの英文に触れることで、さらに文構造への理解を深め、精読力を磨きましょう。

3.  超長文問題に慣れる

環境情報学部の長文を攻略するためには、1,000語以上の「超長文」に慣れる必要があります。慣れない段階だと、時間配分に苦労したり、精神的な負担を感じたりするでしょう。


長文問題の練習には、次の参考書・問題集がおすすめです。シリーズになっている問題集は、レベルや総語数の合うものから始めてください。

 

 

  • 英語長文ポラリス23(角川)
  • やっておきたい英語長文7001000(河合)
  • 慶應SFCの英語完全予想問題(テイエス企画)


限られた時間で、効率的に読解・解答をする練習をしてください。経験値を積んで、自信をつけていきましょう。


余裕があれば、パラグラフリーディングの練習も行ってください。これにより、文脈や論点の把握力が向上します。練習・習得には、『パラグラフリーディングのストラテジー12(河合)』がおすすめです。


「そもそも英語の長文が苦手だ」という受験生は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

4.  背景となる知識を身につける

環境情報学部が第1志望なら、入試問題に出題されるテーマの知識も身につけましょう。長文のテーマについての知識があれば、長文読解の質が上がるからです。


IT・環境・科学に関する、最先端技術のトピックには、特に敏感になりましょう。対策として、移動時間やスキマ時間を利用して、無料で読めるニュースサイトを読むのがおすすめです。


英字新聞が読めれば最適ですが、日本語で知識を蓄積するだけでも効果が期待できます。

5.  過去問を全力で解く・やり直す

当然ですが過去問演習は、非常に重要です。しっかりと解き、やり直しまで、高い集中力で行いましょう。過去問を解くことの主な効果は、以下のとおりです。

 

  • 自分の実力がわかる
  • やり直しで理解が深まる
  • 時間配分が最適化できる


2015年度以前の過去問は傾向が異なりますが、練習として解くのには問題ありません。また問われる知識は違いますが、総合政策学部の過去問は形式が同じなので、必ず解いておきましょう。

慶應環境情報学部の英語の目標点は何割?

傾向を理解して、学習に必要なことを知ったならば、最後は目標を立てることが大事です。ここでは過去の入試結果をもとに、英語の目標点について解説します。

平均点と合格最低点

結論からお伝えすると、近年は受験者平均や科目ごとの合格最低点が公表されていません。過去のデータをもとにして、以下で目安を確認しましょう。

 

【英語型の入試結果】

年度

英語

小論文

2015

103・127

109・152

2016

112・140

115・159

2017

266

2018

258

2019

263

2020

246

2021

248

2022

234

※2015〜2016年は、受験者平均・合格最低点を示す


問題の難易度によって、合格最低点には幅が出ています。比較しやすい2017年以降の数値のみに着目すると、平均点は234266点(約5867%)です。

目標点の目安

慶應環境情報学部の入試における英語の目標点は、最低7割以上、理想は8割以上という感覚でよいでしょう。その理由は、以下の2つです。

 

  • 直近6年の合格最低点平均:約252点(約63%)
  • 公開された20152016年の合格最低点:127140点(約6470%)


難易度は年度ごとに差があるので、一概には言えません。しかし、これまでの入試のデータから判断すると、英語・小論ともに7割取れれば合格が見えます。


慶應のSFCは、小論文の難易度が高いことでも名高いので、英語で可能な限り得点を稼いで、余裕を作れると合格に近づけるでしょう。

慶應の環境情報学部(SFC)レベルへの到達をサポートします!

慶應の環境情報学部(SFC)の英語には一定の傾向があり、しっかり対策することが重要です。


120分で2,500語前後の長文を読み、60問の設問に答えることは、決して容易ではありません。紹介した勉強法を実践して、1歩ずつ合格に向けて前進しましょう。


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