慶應大学文学部の英語対策・勉強法|和訳と内容説明を攻略せよ!

「慶應文学部の英語は、どう対策する?」

 

「慶應の文学部に合格したい!でも英語に自信が持てない

 

この記事は、慶應大学文学部を目指す受験生の疑問や悩みを解決するために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが制作しました。

 

英語の問題傾向だけでなく、対策ポイントや勉強法も伝えるので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!

 

※この記事は、78分で読めます。

慶應文学部英語の傾向

慶應文学部の英語は、私大の入試問題では珍しいタイプの問題です。その理由は、以下のとおり。

 

  • 解答形式は記述がメイン
  • 大問は1つだけ
  • 長文の語数が多い(約2,000語)
  • 辞書の持ち込みOK

 

私大の中でも独特な問題の傾向を、まずはサクッと把握しましょう。

配点・試験時間

英語の配点は150で、試験時間は120です。他に必要な科目は地歴と小論文で、3科目で合計350点満点となっています。科目ごとの内訳は、以下のとおり。

 

  • 外国語:150
  • 地歴:100
  • 小論文:100

 

英語の配点が高く、慶應文学部の入試では、最も重要な科目となっています。

平均点と難易度

直近3年間の英語の平均点は70100で、その年の難易度によって変わります。各教科の平均点の推移は、以下のとおりです。

 

年度

英語

日本史

世界史

小論文

2022

73.95

57.86

54.48

55.59

2021

77.32

56.44

65.35

54.26

2020

99.38

55.94

63.91

56.17

※得点調整前の点数

 

直近3年間の得点率平均は55で、他の科目と比べて大きな差はありません。しかし問題数が少なく、1問ごとの配点が大きいため、受験者の間で得点の差が激しくなるでしょう。

 

問題そのものは、慶應の中で中位のレベルです。ただし、文学部特有の癖のある問題なので、記述が苦手な受験生は苦戦するでしょう。

目標点は何割?合格最低点から考える!

英語の理想的な目標点は8割(120点)以上、最低ラインは約7割(100点)以上に設定しましょう。慶應文学部に合格するためには、英語で平均点に対して、2030点のリードが必要です。

 

年度

合格最低点

得点率

2022

218

62

2021

232

66

2020

250

71

※合格最低点は補正後の数値

※地歴は科目間の得点調整あり

 

2020年の場合】

合格最低点は、250点です。英語が120点だったとすると、地歴と小論は、それぞれ6.5割ずつ(計130点)得点すれば合格となります。

 

2022年の場合】

合格最低点は、218点です。英語が100点だったとしても、地歴と小論は約6割ずつ(計118点)得点すれば合格です。


英語の出来具合が、合否に大きく関わりますしっかり対策をして、ライバルに差をつける武器にしましょう。

各設問の特徴

過去問をベースとして、各設問の特徴を解説します。近年出題される設問は、以下の9つです。

 

  • 内容説明(3問)
  • 下線部和訳(3問)
  • 空所補充(2問)
  • 和文英訳(1問)

 

それぞれの特徴を以下で、詳しく解説します。

内容説明

内容説明の設問では、下線が引かれた英文が意味することを、理解しやすい日本語で伝える力が求められます。問題によって異なりますが、記述量の目安は以下のとおりです。

 

  • 30〜50字以内が2
  • 100字以上120字以内が1


この設問を解くために必要な力は、英文の論旨を汲み取る力現代文の記述能力です。慶應文学部の入試は、文学部でありながら国語の試験がありませんが、内容説明のような記述の問題を通じて、国語力が問われていると考えていいでしょう。

 

本文内容の説明・要約問題は、常に出題される設問なので、対策は必須です。また実力差が出やすいので、合否のカギを握る重要な設問となるでしょう。

下線部和訳

下線部和訳は、慶應文学部の英語を象徴する設問です。なぜなら、和訳を記述で書かせる問題は、慶應でも私大全体でも少ないからです。

 

イメージとしては、難関国公立の2次試験に出題される形式やレベルの英文和訳に近くなっています。シンプルに下線部の和訳をする訳ではなく、文脈や論旨の理解が重要です。


長らく、慶應文学部の英語に出題されてきた設問です。全体の問題数から考えても、合否に関わる配点があると予想されるので、受験生にとっては非常に重要な問題だと言えるでしょう。

空所補充

慶應文学部の中では、数少ない4択の記号問題で、オーソドックスな設問です。文脈に当てはまる適語を、前後の文脈やパラグラフの論旨から考えます。


慶應大学を目指すレベルなら、多くの受験生が正解にたどり着けるでしょう。確実に正解することが重要な設問です。

英作文

本文内容から、ほぼ独立しており、長文を読まなくても解けてしまう問題です。ただし例年は、本文中に解答作成のヒントとなる表現が含まれています。

 

先に作るべき英文の骨組みが把握できれば、さらに解くのが容易になるでしょう。

 

また辞書の持ち込みがOKなので、わからない表現は調べることも可能。しっかりと得点を積み重ねたい問題です。

慶應文学部英語の対策ポイント3

ここでは、慶應文学部英語の対策ポイント3選を解説します。ポイントは、以下の3つです。

 

  • 下線部和訳が勝負の分かれ目
  • 内容説明は粘りが大事
  • 空所補充と英作文は堅実

 

上記の対策のポイントを抑えて、戦略的な学習を行いましょう。

下線部和訳が勝負の分かれ目

下線部和訳の出来は、英語の成否に大きく影響します。理由は、以下のとおり。

 

  • 下線部和訳の配点は大きい
  • 受験生の間で差がつきやすい

 

直訳で答えの要素だけを並べても、意味がとおる日本語になっていなければ、得点にはなりません。解答の質を高めるために、以下のポイントを意識しましょう。

 

  • 指示語が示すことの把握
  • 文構造の把握(省略や倒置)
  • 抽象的な表現を理解すること
  • 自然な日本語で説明すること


対策が徹底できた人と、そうでない人の間では、仕上がりに大きな差がつくはずです。下線部和訳の仕上がり具合には、こだわって学習を進めましょう。

内容説明は粘りが大事

内容説明の問題は、対策を行うことで、少しでも部分点を稼ぐことが重要。その理由は、以下の2つです。

 

  • 内容説明の配点は大きい(はず)
  • 完璧な解答作成は至難の業である

 

9つの設問のうち、3つが内容説明の設問なので、配点が大きなことが予想されます。完璧に解けなくても、できるだけ得点を稼がなければ、目標のレベルには届きません。

 

解答を作るためには、本文中に散らばった解答の根拠を、慎重に見つける必要があります。指定の字数に収まるように、情報の取捨選択を行いましょう。

 

また採点者が理解できる、丁寧な解答を作成してください。内容説明の問題は、根気強く粘ることが大事です。

空所補充と英作文は堅実に解く

空所補充と英作文は、堅実に解く必要があります。これらの設問で点を落とすと、他の受験生にリードを奪われる可能性が高いでしょう。数少ない記号問題であり、他の問題に比べると比較的易しい問題です。


設問数は少ないですが、1問の配点が大きな問題なので、空所補充と英作文を落とすのは非常に危険です。油断せずに、バッチリ得点に結びつけましょう。

 

以下の記事では、英作文の勉強法やコツを解説しています。英作文が苦手な人は、ぜひチェックしてください。

 

 

慶應文学部英語の勉強法&おすすめ参考書も紹介

ここでは、慶應の文学部英語を攻略するために、必要な勉強法を解説します。おすすめの参考書・問題集も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

英文解釈+和訳の問題を解きまくる

慶應文学部の英語に対応するためには、たくさんのパターンの英文解釈や和訳の練習をしましょう。抽象度の高い英文に触れ、経験値を高めることも大事です。


練習に使用するなら、以下の参考書・問題集がおすすめ。

 

  • 構文把握のプラチカ 英文解釈(河合)
  • ポレポレ英文読解プロセス50(代々木)
  • 英文和訳演習(駿台)


和訳の問題に対応するためには、英文解釈の力を身につけましょう。模範解答と自分の解答との比較が非常に重要です。できれば添削指導を受けるか、もしくは解答・解説が充実している教材を選びましょう。

 

また2,000語ほどの長い英文は、あまり練習問題がありません。できるだけ長い長文を選んで、その長さに慣れておくことも重要です。長文の練習には『やっておきたい英語長文 1000(河合)』がおすすめです。

 

「そもそも長文読解が苦手」という受験生は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

国公立2次の問題で記述の練習をする

過去問演習までに、記述力を養うためには、国公立の2次試験の問題を利用しましょう。


私大の問題はマーク式が中心なので、記述・要約系の練習には対応できません。しかし、旧帝大の英語の問題なら、慶應の文学部英語に匹敵するレベルの記述問題が豊富にあります。

 

記述力は、すぐには養成できません。慶應の文学部を目指す人は、解く問題を選んで、演習を積みましょう。普段から、読んだ長文の要約に取り組むことも推奨します。

 

要約に特化した練習がしたいなら、問題集は『厳選30題で学ぶ!英文要旨要約トレーニング(駿台)』がおすすめです。

過去問と添削でレベルアップする

学習の最終段階で、510年分の過去問を解き、仕上げに入りましょう。仕上げの段階では、記述の添削を必ず受けてください。

 

添削を受けないと、自らの解答の改善点がわかりません。「説明の過不足」や「表現の正確性は、客観的な視点でないと、判断しかねるはずです。

 

解答の添削がないと成長のチャンスを失いますが、客観的な視点で解答を添削してくれる環境があれば、

 

  • 解答をどう改善するべきか
  • どこに着目して解答を作るべきだったか

 

など解答の質を高め、解答作成のプロセスも学べます。


記述式の問題はマーク式と違い、正解・不正解の判定が難しくなっています。自信を持って試験に臨むために、過去問演習の段階では添削を受けて、課題を明確にしてレベルアップしましょう。

 

【動画で解説】慶應文学部の出身講師が入試問題のポイントを解説しています!

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英語の試験中に辞書はどう使う?

辞書は、主に解答の質を高めるときに使用しましょう。なぜなら、知らない表現をすべて確認する時間はないからです。

 

文学部の問題は、語彙力勝負ではありません。文学部らしくいい文章が書けるか抽象的な内容をうまく言語化できるかという力が問われます。したがって、辞書は次のタイミングで活用することになるでしょう。

 

  • 和訳する下線部に知らない表現があるとき
  • 解答の根拠となる部分を正確に把握するとき
  • 英作文の表現を確かめるとき


普段は電子辞書やスマホで調べている受験生も、試験に備えてサッと気になる表現が調べられるように、紙の辞書の扱いに慣れておきましょう。


ちなみに語彙力そのものは、文系の他学部と同じ程度でOKです。まずは『ターゲット1900(桐原)』レベルの単語帳1冊を、完璧に仕上げましょう。

「単語を覚えるのが苦手だ」という人は、以下の動画も参考にしよう!

 

【単語の暗記法!】現役慶應生、早大生、当塾塾長さとKが単語の暗記方法を教えます!

慶應文学部に合格するなら英語は対策が不可欠!

慶應文学部の英語は、理想は8割(120点)、最低でも7割(約100点)を目指してください。簡単ではありませんが、英語の比重が高い入試なので、必ず達成したい目標です。

また英語の問題は独特なので、意識的な対策が不可欠です。下線部和訳内容説明は、特に意識をして学習に励みましょう。

 

もしも英語の学習に不安があるなら、英語専門塾のENGLISH-Xにお任せください。慶應の文学部を目指す受験生を徹底サポートします!

 

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