名古屋大学は、愛知県名古屋市にある、旧帝国大学7校の1つに数えられている国立大学です。文部科学省が実施しているスーパーグローバル大学事業のトップ型指定校に指定されている名古屋大学で学び、グローバルな視点を身に着けたいtと考える人も多いでしょう。
「自由闊達」な学風を伝統としながらも、世界のトップレベルの大学と交流・連携ができる名古屋大学に合格するには、英語入試でいかに確実に得点を重ねていけるかが大きなカギとなります。
「名古屋大学の英語試験の内容が知りたい」「英語試験で得点を得て合格を勝ち取りたい」
と考えるものの、名古屋大学の英語試験で得点を得るために、どのような対策をすべきか悩む生徒も多いものです。
そこで今回は、目黒にある英語専門塾ENGLISH-Xが、名古屋大学の英語試験の対策方法や勉強方法を伝授します。
名古屋大学への進学を目指すために英語試験で高得点をとりたい人は、参考にしてください。
また、名古屋大学以外の旧帝大の英語対策については、以下のページで解説しています。
Contents
名古屋大学の英語入試試験概要
名古屋大学の入試は、例年、前期日程は2月下旬、後期日程は3月上旬に実施されます。英語入試の試験範囲や配点を確認しておきましょう。
試験範囲と試験時間
名古屋大学の英語入試では、いずれの学部も以下の試験範囲から出題されます。
- 英語コミュニケーションⅠ
- 英語コミュニケーションⅡ
- 英語コミュニケーションⅢ
- 論理・表現Ⅰ
- 論理・表現Ⅱ
- 論理・表現Ⅲ
試験時間は、105分です。
配点
名古屋大学の英語試験は、学部により配点が異なります。学部ごとの配点は以下の通りです。
文学部:400/1200点
教育学部:600/1800点
法学部:200/600点
経済学部:500/1500点
情報学部:(自然情報学科)400/1100点
情報学部:(人間・社会情報学科)700/1100点
情報学部:(コンピュータ科学科)300/1100点
理学部:300/1450点
医学部医学科:500/1650点
医学部保健学科:500/1500点
工学部:300/1300点
農学部:400/1400点
名古屋大学の英語試験出題傾向
名古屋大学の英語試験は、例年大問1と2に長文問題、大問3に会話文問題、大問4に自由英作文問題という構成で作られています。
英文和訳・選択式問題・長文空所補助・内容説明・会話文・自由英作文・和文英訳それぞれの出題傾向を見ていきましょう。
英文和訳
名古屋大学の英語試験では、大問1と2で出題される長文問題のなかに、英文和訳問題が出題されます。問題の難易度は一般的な国公立大学レベルで、オーソドックスな内容が問われる傾向です。しかし、出題される単語のなかには、難易度が高めのものもあります。前後の内容から単語の意味を推測できる力をつけましょう。
選択式問題
大問1と2の長文問題、大問3の会話文問題で、選択式問題が出題されます。選択式問題では、内容一致問題がほとんどですが、同意表現選択問題や順序並び替え問題が出題されることもあります。問題の難易度は標準レベルのため、演習を繰り返しておきましょう。
長文空所補助
名古屋大学の英語試験では、大問1と2の長文問題で空欄に単語を補充する問題と、英文を補充する問題の2種類が出題されます。単語を補充する問題は、多くの試験で見かけることもあり、解きなれている人も多いでしょう。前後の文章や文法、熟語の知識から空欄に適したものを選びましょう。
文章の補充問題は、慣れていない人が多く、迷ったり、時間がかかったりしがちです。名古屋大学の過去問以外に、文補充問題が出題される他大学の過去問も活用して、時間をかけずに回答できるようにしましょう。
内容説明
大問1と2の長文問題では、内容を説明する問題が出題されます。年度によっては、100文字程度と文字数を指定される場合があるため、英文を正確に訳し、短く簡潔にまとめる力も身につけておきましょう。名古屋大学の長文問題は、例年、評論文形式で出題されます。文構造を意識しながら、内容説明の根拠となる部分を意識しながら読むことが大切です。
会話文
例年、大問3で500〜600語程度の会話文が出題されます。テーマについて話し合う問題が出題されますが、大問1と2の長文問題に比べると、難易度はやや低めです。
会話文のなかでは、同意文選択問題や適切な語句を選ぶ問題、内容正誤問題、空所補充問題などが出題されます。
なお、過去5年間の会話文のテーマは以下の通りです。
2024年度:歴史的な出来事についての祖父と孫の会話
2023年度:食と環境問題についての会話
2022年度:父と娘の環境問題についての会話
2021年度:映画をめぐる友人同士の会話
2020年度:留学の為の出願書類についての教授との会話
自由英作文
大問3の会話文や大問4で自由英作文が出題されます。英作文では、少ない語数の英語で設問に回答する必要があります。自分の考えや意見を端的にまとめて述べる力を身につけましょう。
和文英訳
名古屋大学の英語入試では、和文英訳問題が出題されます。新聞や論文などから抜粋された和文を英訳する問題が多く、日本語をそのまま英語にすることが難しい場合も多いでしょう。問題の難易度は一般的な国公立大学レベルのため、演習を繰り返し、日本語表現を意訳したり、文法・語法の知識を身につけたりすることによって対策が可能です。
名古屋大学英語入試の攻略ポイント
名古屋大学の英語入試では、自由英作文が出題されます。確実に得点を得られるように
自由英作文の対策を行いましょう。
自由英作文は得た情報をまとめられる英語能力が求められる
大問4では、例年、描かれている図について30~50語で説明する問題が出題される傾向です。図表のなかで必要な情報がどこにあるか、また全体でどのように構成されているのかを
しっかりと考える事が大切です。
指定語数が少ないため、構文や定型表現などを用いて、簡潔にまとめる力が求められます。自分の考えや意見を筋道立ててまとめたり、図やグラフを描写したりするなど、演習問題を進めておきましょう。
自由英作文は20分~30分で解く
名古屋大学の英語入試の試験時間は、例年105分です。記述問題が多く、全体的にボリュームのある構成のため、いかに余裕をもって解き進められるかが、高得点を得られるカギになります。自由英作文はあまり時間をかけずに、20分程度で解けるように普段から時間を計りながら演習問題に取り組みましょう。
英作文のコツについては、以下の記事も参考にしてください。
名古屋大学英語入試対策で:鍛えておきたい英語力
名古屋大学に合格するためには、学部により異なりますが、6~7割の正答率が最低でも必要です。英語試験で8割ほどの正答率を目指し、合格を確実なものにしましょう。そのためには英語力を以下に鍛えるかが重要です。
名古屋大学の英語入試は、全体的な難易度は標準的な国公立大学レベルです。しかし、長文、会話文ともにボリュームがあるため、段落の要旨をとらえながら、英文の論理展開を把握して長文をしっかりと読める力を養うことが大切です。また、問題によっては、正確な語彙・文法・語法の知識が必要です。単語、文法ともに基礎をしっかりと固めておきましょう。
まとめ
名古屋大学の英語入試では、英文を読んで内容を理解し、自分の意見を簡潔に伝える力が求められています。英文を読む力や自分の考えや意見を筋道立ててまとめる力、図やグラフを描写する力を養うためにも、演習問題を進めておきましょう。
記述式問題で、確実に得点をとるためには自分で書く訓練と合わせて、プロの指導が欠かせません。記述問題では、文章に何が不足しているのか、稚拙な表現はないかなど、1人では気が付きにくいものです。
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