大阪大学の英語入試対策と傾向|勉強法とポイントも解説

日本で6番目に創立された大阪大学は、とくに関西方面で高い人気を誇る難関大学です。総合大学として、専門外の知識習得に注力したり、ジムナスティックス科目制度を取り入れて学生自身による柔軟な選択を促進したりするなど、個性を大事にする校風が特徴です。

国内でも高い教育・研究のレベルにある大阪大学は、毎年、多くの受験生が集まります。大阪大学で合格を勝ち取るには、英語試験の対策を行い、正答率を高めることが大切です。そこで今回は、大阪大学の英語試験の対策方法や勉強方法を伝授します。

本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、受験生のために制作しました。対策や勉強法だけでなく、英語が不安な人に向けて、受験に向けて役に立つ情報もお伝えするので、ぜひ最後までお読みください。

大阪大学の英語試験概要

大阪大学の英語試験では、コミュニケーション英語Ⅰ..Ⅲ英語表現Ⅰ.Ⅱが出題されます。試験時間は、文学部は105分、外国語学部は120分、そのほかの学部は90です。解答は全問記述方式です。

問題は大問が4つ出題される構成です。大問1.英文和訳大問 2.長文大問 3.和文英訳 大問4.自由英作文となっていますが、外国部学部では、大問4問に加えて、リスニング問題が出題される傾向です。

大阪大学の英語出題傾向

大阪大学の英語入試では、全学部で共通して大問1.英文和訳大問 2.長文大問 3.和文英訳 大問4.自由英作文が出題されます。

リスニング問題は外国部学部のみのため、ここでは言及せず大問4つの出題傾向について解説します。

英文和訳|難易度は標準

大阪大学の英語試験は、ほかの旧帝大と比べても難易度が高いといわれていますが、英文和訳では、文構造に基づけばスムーズに和訳ができるでしょう。長めの下線部和訳が2問出題されますが、それぞれ、アカデミックな内容や社会情勢など知識を問われる問題も出題されるため、単語力や文構造の把握だけでなく、国語力やバックグラウンドの知識なども要求されます。

 最も配点の高い長文読解(選択式問題・内容説明問題)

大問2の長文読解問題は、配点が最も高いため、いかに正答率を上げられるかが、合格の分かれ目になるでしょう。

長文の難易度や分量は、旧帝大や難関私立大学などの標準レベルです。自然科学や社会科学を題材とした文章が多く出題されるため、背景知識まで理解したうえで解答する知識力が求められます。

問題数は57問、下線部の説明問題、理由の説明問題、内容一致などです。

 

長文読解の対策については、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

英語の長文読解完全対策!苦手を克服する勉強方法5ステップ!

 基本が重要な自由英作文問題

自由英作文では、70100語程度で個人の経験に基づいた文章作成を求められることが多い傾向です。

例年、日本語でもスムーズに文章が思い浮かびにくいテーマが出題されています。

 

英作文対策の勉強法は、以下で解説しているので、そちらも参考にしてください。

【大学受験英語】英作文対策のための勉強法やコツを解説!

構文を見定める和文英訳問題

大阪大学の和文英訳問題は、英語で表現しにくい日本語の英訳が出題されます。エッセーからの引用が多めですが、論理的に和文が書かれているわけではないため、自分で日本語を補う力も求められます。

大阪大学の英語勉強法

大阪大学の英語は、東京大学・京都大学と同じく旧帝大のなかでも難易度が高いので、合格点に近づくには、基礎力を高めたうえで、さまざまな問題に対応できる応用力も身に付ける必要があります。

ここでは、以下の勉強方法について解説するとともに、おすすめの参考書を紹介します。

・単語の基礎力を高める

・文法の基礎力を高める

・長文問題に慣れておく

・英文和訳のために読解力を養う

・英作文のために基本例文を正確に書けるようにする

・過去問を徹底

 単語の基礎力を高める

大阪大学の英語入試では、英文解釈や英文和訳で難易度の高い単語が出題されるため、単語帳を覚えるつもりで単語の基礎力を高めましょう。

単語帳は、旺文社「英単語ターゲット1900」で単語力を鍛えましょう。さらに単語力を強化したいなら、Z会「話題別英単語リンガメタリカ」がおすすめです。私大試験や国公立大学の二次試験のなかから専門性の高い最新のテーマを厳選して、図解を交えながら解説しているので、論説文の理解にも役立ちます。

文法の基礎力を高める

大阪大学の英語入試では、英作文や和文英訳でいかに高得点を得られるかが合格のカギです。英文法は、KADOKAWA 「大学入試 肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本 」で基礎を固めましょう。必修編、難関大学編と進めばハイレベルな文法力が身につくでしょう。

長文問題に慣れておく

長文問題は配点が高いうえ、1,000語ほどの長い文章が出題されるため、事前に演習をして長文問題になれておくことが大切です。

KADOKAWA「大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス(2 応用レベル) を時間を測って解き、解答と照らし合わせ、間違った問題については根拠を明らかにします。わからなかった単語や熟語、文構造は説明ができるくらいに理解を深めておくと、知識を習得する手助けになるでしょう。

英文和訳のために読解力を養う

大阪大学の英文和訳は、特に難易度が高く、高い得点を得るためには英語の知識だけでなく、国語力や文章読解力が求められます。読解力を養うためには、まず文章の文構造を正しく理解することが大切です。どのような文章が出題されても、文法的な根拠や文脈から、自分で文構造を把握できるように演習をこなしましょう。

文構造を正しく理解するためには、桐原書店 「大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 英文解釈の技術100」で文構造を書き込みながら和訳を進めましょう。文の構造把握から和訳へ至るための論理構成など詳しく解説しているうえ、100のテクニックを提示しているので、文構造理解に役立つでしょう。

英作文のために基本例文を正確に書けるようにする

大阪大学の英作文は、日本語で書こうと思ってもアイディアが思いつかないものも多く、高いレベルが求められます。英作文で得点を得るためには、まずは基本の例文を正確に書けることが重要です。

Z会「大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング」で基本例文をしっかり書けるようにしておきましょう。

過去問を徹底

過去問や模擬試験を通して、自分の苦手意識を把握しましょう。過去問は最初から時間を計って行う必要はありません。まずは、理解力を確認するためにも時間制限なしで取り組み、苦手分野を分析しましょう。

教学社「阪大の英語20カ年」なら、20年間分の大阪大学の過去問が単元別に編集されています。

大阪大学英語の対策ポイント

旧帝大のなかでも、難易度が高いといわれる大阪大学の英語入試で正答率を高めるためには、以下の対策が重要です。

・語彙・文法・構文のための表現力の基礎を上げる

・速読力と精読力で長文に備える

・速読力と精読力で長文に備える

・英語力だけではなく論理的思考力を身につける

語彙・文法・構文のための表現力の基礎を上げる

大阪大学の英語試験は、旧帝大のなかでも難易度が高いことで知られていますが基本的な語彙と文法や構文があれば政界にたどり着ける問題も少なくありません。

基本の語彙、文法、構文はさまざまな表現ができるようにしておきましょう。

速読力と精読力で長文に備える

大問2の長文読解は、1000語以上と分量が多いため速読力を鍛えて、大問2の長文読解は2535分ほどで解答できるように備えましょう。

自然科学や社会科学の論説文が出題されますが、文章の難易度はそこまで高いわけではありません。正確に読み進めてピンポイントで、答えを探し出す力が求められているため、精読力も合わせて鍛えておきましょう。

英語力だけではなく論理的思考力を身につける

大阪大学では、英語試験で高度記述式問題を出題すると掲げています。英語力だけでなく、論点を整理して筋道を立てて考える論理的思考力も求められます。

とくに、外国語学部はすべての問題が記述式のため、状況を分析して問題を客観的に判断する力を身につけましょう。

まとめ

旧帝大のなかでも、難易度が高いといわれる大阪大学の英語入試で高い正答率を得るためには、語彙や文法などの基礎はもちろんのこと、論理的思考力や速読力、精読力を高める対策が求められます。

英語の単語力や文章校正力だけでなく、日本語の読解力やアカデミックな内容に対する理解力など、幅広い知識を高めていきましょう。正答率を高めるためには、自分の苦手分野を知り、対策をすることが必要です。

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