「早稲田の文学部英語って、どう対策すればいい?」
「文学部英語の傾向を知りたい!何割取るべき?」
早稲田大学文学部を目指す受験生の、こんな疑問に答えます!
この記事は、早稲田の文学部を目指す受験生のために、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが監修して制作しました。
早稲田大学の文学部を目指すあなたに向けて、英語の傾向や対策・勉強法を紹介しています。
受験に役立つ情報をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
※この記事は、7分ほどで読めます。
Contents
早稲田大学文学部の入試【基本情報】
早稲田大学文学部の入試は、厳密には3つの方式に分かれます。
ここでは最も募集定員の多い「一般選抜」の基本情報を見ていきましょう。
科目と配点
早稲田大学文学部の一般選抜試験は、毎年2月の中旬に実施されます。受験科目は、3教科3科目の合計200点満点です。
科目 |
配点 |
英語 |
75点 |
国語 |
75点 |
世界史B 日本史B ※いずれか |
50点 |
実質倍率
直近3年間の一般選抜の実質倍率(受験者/合格者)は、以下のとおりです。
年度 |
受験者 |
合格者 |
倍率 |
2022 |
7,532 |
930 |
8.1 |
2021 |
7,373 |
982 |
7.5 |
2020 |
7,569 |
870 |
8.7 |
※合格者には補欠も含む
早稲田の中で、特別に倍率が高い学部ではないですが、受験者数は多くなっています。
早稲田大学文学部の英語【近年の傾向】
文学部の英語は、長らく同じ問題構成が続いています。
また文化構想学部の問題と同一形式であることも、念頭に入れておきましょう。
早稲田の文学部英語の概要
英語の試験時間は、90分間です。
ほとんどがマーク式ですが、一部に記述式を取り入れています。
問題構成と、各大問における所要時間の目安は以下のとおり。
大問構成 |
出題形式 |
所要時間 |
大問Ⅰ |
長文読解 |
25分 |
大問Ⅱ |
長文読解 |
20分 |
大問Ⅲ |
長文読解 |
15分 |
大問Ⅳ |
会話文 |
10分 |
大問Ⅴ |
英作文 |
10分 |
直近3年の長文の総語数は、平均2400語ほどです。5つの大問があり、長さの異なる英文を8つ読み解く必要があります。
早稲田の文学部英語は難しい?何割取ればOK?
結論から伝えると、文学部の英語の難易度は、早稲田の中では標準的なレベルです。
ただし私大の中ではレベルが高い問題で、手際よく解く必要もあるため油断はできません。
英語の平均点と合格最低点
素点から算出した、直近5年の受験者平均は約40点です。なお過去の平均の推移は、以下をご覧ください。
年度 |
英語の平均 |
2022 |
39.206 |
2021 |
39.154 |
2020 |
43.440 |
2019 |
45.840 |
2018 |
36.982 |
また直近5年間の合格最低点は、以下のとおりです。
年度 |
合格最低点 |
2022 |
131.9 |
2021 |
130.8 |
2020 |
132.2 |
2019 |
134.0 |
2018 |
135.1 |
早稲田の文学部の試験では、科目ごとの難易度による不平等をなくすために、全科目で成績標準化を行います。
表の合格最低点は、標準化後の点数です。
過去問を解いた後に、合格最低点と素点の合計を単純に比較できないことは、覚えておきましょう。
英語の目標点
早稲田大学文学部の英語は、8割を目標点にしましょう。
なぜなら文学部で最も難しい英語で、8割得点できれば、大きなアドバンテージになるからです。
以下の表は、過去5年の各教科の「受験者平均」と「得点率」です。
英語は他と比べて得点率が低く、高得点が取りにくい科目であるのがわかります。
科目 |
5年平均 |
得点率 |
英語 |
約40点 |
53% |
国語 |
約48点 |
64% |
日本史 |
約30点 |
60% |
世界史 |
約33点 |
66% |
成績標準化があると、平均点が高い科目は、調整後に得点が下がる可能性があります。
一方で平均点の低い科目は、調整後に得点が上昇する傾向があります。
つまり文学部の入試では、平均点の低い英語でライバルに差をつけることが合格への近道です。
苦手意識のある人でも、英語で7割取れれば、合格の望みは十分にあります。
早稲田大学文学部の英語【各設問の特徴】
ここでは早稲田の文学部英語を、さらに深掘りします。5つの大問の特徴をチェックしましょう。
大問Ⅰ長文(空所補充)
大問Ⅰには長文が2つあり、設問のすべてが空所補充です。
4つの選択肢から、空所に入る適切な単語を選んで解答をします。
たまに本文や選択肢に、読めないレベルの単語が出てきます。
しかし早稲田レベルの英語力があれば、周辺の文や他の選択肢から解答を絞り込めるでしょう。
文脈から推測して、選択肢を選ぶ力も重要です。
大問Ⅱ長文(内容把握)
大問Ⅰには長文が3つあり、内容把握の設問が用意されています。4つの選択肢から、本文内容と一致するものを選択する形式の問題です。
ときどき難しい単語も見られますが、英文は難解ではありません。
手際よく読んで解答し、得点源にしたい大問です。
問題Ⅲ長文(文挿入)
大問Ⅲには、長文が1つあります。
英文中の空所に、自然な流れになる英文を選んで挿入する形式の問題が出ています。
最大の特徴は、8つの選択肢から7つを選んで空所に挿入する点です。
選択肢の1つがダミーになる独特な形式なので、練習を積む必要があります。
英文の展開や前後の文脈を素早く把握する力がないと、解答に時間がかかるでしょう。
大問Ⅳ会話文(空所補充)
大問Ⅳには、会話文が1つあります。最大の特徴は、会話文中に空所が7つあり、13の選択肢から適切な語句を挿入する形式です。
消去法で解きにくいので、文法・語法の知識と空所前後の文脈を頼りにして、論理的に選択肢を絞る力が必要です。
早稲田レベルの英語力があれば、多くの設問に対応できます。
解ける問題を確実に解いて、得点源にしたい問題です。
大問Ⅴ英作文(要約)
大問Ⅴの英作文は、要約の問題です。長文の内容を、与えられた書き出しに続けて4〜10語で、要約する形式になっています。
最大の特徴は、本文中の「連続する3語以上の語句」を使用できない制限があることです。
指示にも「in your own words(自分の言葉で)」とあり、本文の英文を使って解答が作りにくい問題になっています。
したがって、以下の2つの力が必要になるでしょう。
- 英文の大意を汲み取る読解力
- 英文を別の表現で書き直す語彙力
大問Ⅴは、難易度が極端に高い訳ではありません。
しかし独特な形式なので、しっかり練習して試験に臨みたい問題です。
早稲田大学文学部の英語対策【勉強法とおすすめ参考書】
ここからは早稲田大学文学部の英語を攻略するための対策と勉強法を解説します。対策のポイントは、以下の3つです。
- 大問Ⅰは堅実に解こう
- 脱文補充の特訓をしよう
- 英文要約で差をつけよう
大問Ⅰはサクッと解こう
大問Ⅰは、解ける問題を堅実に解きたい問題です。あまり時間をかけず、大問ⅡやⅣに時間を割いて、得点を積み重ねるほうが重要です。
出題される問題には、高度な単語・熟語を知らないと解けない問題もあります。
時間をかけても正解できるとは限らないので、解ける問題が着実に解ければOKです。
とはいえ、正解数を増やすためには、一定の語彙や文法・語法の知識が必要です。
以下に紹介する教材を使って、早稲田レベルの力を身につけましょう。
早稲田の文学部レベルの語彙力を身につける勉強には、以下の教材がおすすめ。
- 英単語ターゲット1900(桐原)
- 速読英単語(Z会)
- 解体英熟語(Z会)
「単語を覚えるのが苦手…」そんな受験生には、以下の記事を参考にしよう!
早稲田の文学部に通用する文法・語法の力を身につけるためには、以下の教材がおすすめ。
- ネクステージ 英文法・語法問題(桐原)
- 全解説 頻出英文法・語法問題1000(桐原)
- 全解説 実力判定英文法ファイナル問題集(桐原)
「文法の勉強法が知りたい!」そんな受験生は、以下の記事も読んでみてください!
文挿入の特訓をしよう
大問Ⅲの 文挿入は、5つの大問の中で最も難しい問題です。独特な出題形式なので、対策を徹底してください。
空所に選択肢を入れ、文脈に合うかを確かめる解き方では時間がかかります。
したがって、以下のような解き方を実践しましょう。
- パラグラフリーディングをする
- 空欄前後の状況から選択肢を絞り込む
効率よく大問Ⅲが解く方法を、以下でもう少し詳しく解説します。
パラグラフリーディングをする
大問Ⅲを解くときは、パラグラフリーディングで、英文の展開や段落の大意を把握すればOK。
なぜなら設問の特性上、細かな内容把握の必要がないからです。
500〜700語くらいの英文を、全部しっかり読めば時間がかかります。しかしパラグラフリーディングを実践すれば、細かく読まなくても大まかな内容を把握でき、解答時間の確保が可能です。
パラグラフリーディングで、展開や大意を把握する方法をざっくり説明すると、以下のイメージです。
- パラグラフの主張は1つという特性を意識する
- パラグラフの「主張・結論」を見つける
- 各パラグラフの内容を簡単にメモする
もちろん一朝一夕で、パラグラフリーディングは身につきません。
展開の把握を楽にするディスコースマーカー(接続詞や副詞)を見つけるなど、コツをつかむ練習が必要です。
『パラグラフリーディングのストラテジー1・2(河合)』などを利用し、過去問演習までに徹底的に練習しましょう。
空欄の前後の状況から選択肢を絞り込む
空所に入る英文は、空所前後の状況から論理的に絞り込みましょう。
解答時のチェックポイントは、以下のとおりです。
- 空所前後の時制は合っているか
- 代名詞・固有名詞にヒントがないか
- そもそも挿入する段落はふさわしいか
- ディスコースマーカーで判断できないか
演習問題として最適なのは、やはり文学部の過去問です。また文化構想学部の過去問が同じ出題傾向なので、2学部の過去問を5〜10年分は練習しましょう。
過去問演習までに時間的な余裕がある人は、長文読解におすすめの以下の教材で、同じ分量の長文に慣れましょう。
- やっておきたい英語長文500〜700(河合)
- イチから鍛える英語長文500〜700(学研)
長文読解が苦手な人には、以下の記事もおすすめです。
英文要約は堅実に解こう
大問Ⅴの英文要約は、対策をして堅実に解くことが重要です。
大問Ⅲと同じく独特な問題ですが、練習をすれば得点を積み重ねるチャンスになります。
大問Ⅴの英文要約を攻略するためのポイントは、以下の2つです。
2つのポイントが実践できれば、解答の作成はスムーズになるでしょう。
- 書き出しの続きに適した内容を見つける
- 見つけた内容を別の表現で書き換える
本文内容を把握し、書き出しに続くであろう内容を見つけましょう。
見つけた英文を、指定の語数で書き換える表現力が重要です。
演習問題として最適なのは過去問ですが、数に限りがあるので、文化構想学部の問題も利用して、しっかりと練習をしてください。
また解答は、必ず添削してもらいましょう。
英文要約の基礎力や考え方を習得したい人には、次の教材がおすすめです。
- 英文 要旨要約トレーニング(駿台)
- 英文 要旨要約問題の解法(駿台)
英作文がそもそも苦手だという受験生は、以下の記事も参考にしてみよう!
早稲田大学文学部の英語対策はお任せを!
早稲田大学文学部に合格するためには、英語の対策を行い、アドバンテージを作ることが重要。
目標点は、最低でも7割(52点)以上、理想は8割(60点)です。
早稲田大学文学部の英語対策については、佐藤塾長の解説動画もおすすめ。取り組み方や基本的な姿勢がわかります。
また文学部と関連のある「文化構想学部の英語対策」も、以下の記事で解説しています。
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