【合格者が解説】早稲田大学の英語を全学部網羅|対策は早めに!

「早稲田大学○○学部の英語には、どんな傾向がある?」

 

「早稲田の英語って、どのくらい難しいの?」

 

こんな受験生の疑問を解決します!

 

本記事は、目黒の英語専門塾ENGLISH-Xの元塾生であり、現在は生徒の指導も行っている安積が、早稲田を志す受験生を応援するために制作しました。

 

現役で早稲田の先進理工学部に合格し、東京大学に進学し、多くの生徒を早慶合格者を輩出している筆者が、その経験や最新の入試状況も踏まえ、早稲田の英語を網羅的に解説します。ぜひ最後までお読みください!

 

※この記事は、7分で読めます。

早稲田大学の英語の特徴5

まずは早稲田大学の英語の特徴をチェックしましょう。ここでは、ほぼ全学部にあてはまる特徴を、次の5つのポイントにまとめてお伝えします。

 

  1. 配点が高い
  2. 長文読解がメイン
  3. 英文のレベルが高い
  4. 英文量が多い
  5. 学部ごとに特色がある

1.配点が高い

早稲田大学は、基本的に全学部で英語を受験科目として採用しています。(共通テストの成績を利用するケースも含む)また、どの学部でも英語が総得点に占める割合は高く、合否に大きな影響を与えているのも特徴の1つです。

 

たとえば理系学部や数学を重視する受験型でも、英語に理数科目と同等の配点が与えられているケースがほとんどです。また文系学部では他の科目と同等か、それ以上の割合になっています。

2.長文読解がメイン

早稲田大学の英語(各学部の独自問題)は、全学部が長文読解をメインとしています。本文内容の理解を問う設問はもちろん、文章構造や大意の理解を求める問題など、設問のバリエーションも豊富です。

 

以下の表は、近年の英語の出題状況です。全学部の出題内容が把握しやすくなっているので、ぜひ目を通してみてください。

 

設問 学部

政経

教育

社学

国教

長文読解

文法

×

×

英作文

×

×

×

和訳

×

×

×

×

リスニング

×

×

×

×

×

×

その他

×

×

×

和文英訳

和訳

要約

 

 

文構

理工

人科

長文読解

文法

×

×

×

英作文

×

×

×

×

和訳

×

×

×

×

リスニング

×

×

×

×

その他

要約、会話文

要約、会話文

語彙

×

※政経は総合問題を参照

 

時間制限が厳しい学部もあり、精読力だけではなく速読力も問われる点が長文読解や問題全体の難易度を上げることもまた独立した文法問題がなくても、長文読解の設問で文法知識を問うケースもあります。文法の基礎学習を大切にし、常に復習しつつ解答力を高めましょう。

3.英文のレベルが高い

早稲田の英語は、私立大学の入試における最高峰と言っても過言ではありません。GMARCHと呼ばれる大学群の問題と比べても英文のレベルが高く、英文を正しく解釈するためには確かな知識とスキルを要します。

 

単語数でいえば、早慶の問題に対応するための単語数は約7,000語以上共通テストや標準私大レベルで約4,0005,000ともいわれます。入試問題を見てみると、明らかに難易度が異なっており、同様に文構造や論理展開を把握する力もハイレベルなものを要求されています。

 

学部によっては、長文が海外の専門誌やWebメディア(The EconomistTIMEなど)から出題されることも専門用語が使われたり背景知識が問われたりするケースもあるので、未知の単語や不慣れなテーマに遭遇することも少なくありません。

4.英文量が多い

早稲田大学の英語は、英文量も豊富です。語数が1,000を超える、いわゆる「超長文」を2〜3題出題する学部があれば、500語前後ほどの長文をいくつも出題する学部もあります。

 

制限時間内に読むべき英文量が多いため、時間との戦いになる受験生は多くいます。また本文だけでなく、選択肢の英文が長いケースにも注意が必要です。

5.学部ごとに特色がある

共通テストの成績を英語の得点として採用する学部や入試方式もありますが、英語の独自問題そのものは、各学部ともに特色ある問題となっています。なお解答形式も学部によって異なり、マーク式のみの学部もあれば、マーク式と記述式の2つを備えている学部もあります。

 

独自問題のなかには、早稲田の特定の学部でしか見ない設問や解答方式もあります。早稲田レベルの英語力があっても、問題に慣れていないが故に初見でうまく解けない人も多くいるため、徹底した過去問対策が不可欠でしょう。

早稲田大学の英語の傾向を全学部チェックしよう!

早稲田の英語には学部の垣根を越えた共通点もありますが、傾向は学部ごとに大きく異なり、独特な問題が多いのも事実。受験を考える方は、英語の問題はもちろん各学部の入試方式についても、ぜひチェックしてください。

政治経済学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • 共通テスト利用入試
  • 一般選抜

 

共通テスト利用入試については、東大を第一志望とする受験生が900点満点中9割以上の成績で勝負を挑んで来る(2024年度まで)ことから、難易度はかなり高いです。

 

2025年度からは、共通テスト800点満点で決まります。点数配分は、英語200点、国語200点、数学200点、地歴・公民100点、理科100点、情報100地歴・公民100点、理科100点、情報100点から2科目選択)となっています。

 

一般選抜については、共通テスト必須科目3科目英語LR合計25点、国語25点、数学一科目25点)と選択科目1科目(地歴・公民、理科、数学、情報25点)の合計100点と学部独自試験(総合問題)100点の合計点で合否が決まります。

 

学部独自試験に関しては、長文以外に英作文があり、この英作文で他の受験生と差をつけていきたいです。

 

早稲田大学政治経済学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

法学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • 共通テスト利用入試
  • 一般選抜

 

法学部の共通テスト利用入試で合格を掴み取る難易度は、政治経済学部と同様にかなり高いです。共通テスト利用入試の配点は、英語200点、国語200点、数学100点、地歴・公民100点、理科100点、選択科目100 点の800点満点で決まります。

 

一般選抜の点数配分は、英語60点、国語50点、地歴公民・数学(どちらか一つ)40点(数学を選ぶ場合、共通テストの成績を統計的に圧縮して換算)の150点満点で合否が決まります。点数配分を見たら分かる通り、英語の比率がかなり高く、重要度が高いことがわかります。

 

早稲田大学法学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

 

なお法学部英語については、ぜひ以下の解説動画も参考にしてください。

​​https://www.youtube.com/watch?v=-DHuvveGKmc

教育学部

教育学部の主な入試は一般選抜で、以下のAD4つで実施されます。

 

一般選抜のA方式(文系)では、個別試験(英語50点、地理歴史50点、国語50点)の合計150点で合否が決まります。またB方式では、個別試験(英語50点、理科50点、数学50点)の合計150点で合否が決まります。

 

C方式は、共通テスト(5教科7科目。900点満点を90点換算)と学科別による個別試験150点の合計240点満点で合否が決まります。またD方式は、共通テスト(英語30点、数学30点、理科30点)と個別試験150点の合計240点満点で合否が決まります。

 

すべての試験で英語が課されており、非常に重要な科目であることは明白です。

 

早稲田大学教育学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

商学部

2025年度からの商学部入試では「英語4技能利用型入試」が廃止となり、一般選抜(地歴・公民型、数学型)のみの入試になりました。

 

なお一般選抜は、地歴・公民型の場合は、英語80点、国語60点、地歴・公民60点の200点満点で合否が決まります。また数学型の場合は、英語60点、国語60点、数学60点の180点満点で合否が決まります。

 

上の点数配分から分かるように、地歴・公民型は特に英語の比率が重く、重要であることが明白です。また英語の平均点が40点前後であるために、ここで他の受験生と差をつけて大きなアドバンテージを取りましょう。

 

早稲田大学商学部の英語対策は、以下の記事で詳しく紹介しています。

社会科学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • 共通テスト利用入試
  • 一般選抜

 

共通テスト利用入試では、英語125点、国語・理科・数学・地歴公民各々100点、選択科目100点の合計625点満点で合否が決まります。

 

一般選抜は2025年度から変更があり、共通テスト(英語40点、国語40点、地歴公民・数学・理科のうち140点)と個別試験(英語60点、総合問題・数学のうち160点)の合計240点満点で合否が決まります。

 

社会学部の英語は長文の分量が多く、語彙レベルも高いので、速読力や語彙力が大きく結果を左右します。これらの能力は短期間でも飛躍的に伸ばせるので、しっかり対策していきましょう。

 

早稲田大学社会学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

国際教養学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • AO入試
  • 一般選抜

 

AO入試については、出願時期も他の受験よりも早く、試験内容は「Critical Writing」のみになります。「Critical Writing」とは、与えられた資料を読み込み、分析した上で、自分の意見を記述する試験です。

 

一般選抜は、共通テスト(国語50(必須)、数学、地歴・公民、理科、情報のうち150)と個別試験(英語100)の合計250点満点で合否が決まります。

 

個別試験の英語100点のうち20点は、大学が指定する英語資格によって得点が変わります。国際教養学部を志望する学生は、受験生のうちに英検準1級などの英語4技能試験・資格を取得しておきましょう。

 

個別試験の英語は長文読解がほとんどで、分量がかなり多いうえに内容一致問題が多く出ます。同形式の問題を解き、経験値を高めるのが最適な対策ともいえますが、解き方のコツを学ぶことも重要です。

 

早稲田大学国際教養学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

文学部

一般的な入試方法は、以下の3つです。

 

  • 一般選抜
  • 英語4技能テスト利用方式
  • 共通テスト利用方式

 

一般選抜は、個別試験(英語75点、国語75点、地歴50点)200点満点で合否が決まります。

 

英語4技能テスト利用方式は、TEAPTEAP CBTIELTSAcademic)、実用英語技能検定(英検)、TOEFL iBT、ケンブリッジ英語検定、GTEC CBTのいずれかで、一定基準を満たしたうえで、国語75点と地歴50点の合計点で合否を争います。

 

共通テスト利用方式は、共通テスト(地歴・公民、数学、理科のうち150点)と個別試験(英語75点、国語75点)の合計200点満点で合否が決まります。

 

文学部も他の教科と比べて英語の配点がかなり高いことから、英語が合否のカギを握っています。特に個別試験の英語は、空性補充、内容把握、文挿入、空所補充、要約などの多種多様な設問が用意されてあるので、対策は必須です。

 

早稲田大学文学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

文化構想学部

入試方法や点数配分は文学部と同じですので、そちらをご参照ください。なお早稲田大学文化構想学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

以下の動画では、文化構想学部の和訳問題を解説しています。ぜひ参考にしてください。

理工学部

早稲田大学理工学部の主な入試方法は一般選抜で、合否は個別試験(英語120、数学120点、理科120点)の合計360点満点で決まります。

 

理工学部の英語は、他大学や他学部と比べて、出題形式やレベルが異質です。長文に出てくる語彙の難易度が非常に高く、ある単語の意味と最初のスペルから単語を推測するという独特な問題が出ます。

 

早稲田大学理工学部の英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

人間科学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • 共通テスト利用方式
  • 一般選抜(国英型、数英型、数学選抜)

 

共通テスト利用方式は、共通テスト(国語100点、地歴・公民100点、数学(I A II B100点、理科100点、英語100点)の合計500点満点で合否が決まります。

 

一般選抜(国英型)は、共通テスト(国語20点、地歴・公民、理科、情報、数学のいずれか40点)と個別試験(英語50点、国語40点)の合計150点満点で合否が決まります。また一般選抜(数英型)は、共通テスト(数学20点、地歴・公民、理科、情報、国語のいずれか40点)と個別試験(英語50点、数学40点)の合計150点満点で合否が決まります。

 

さらに一般入試(数学選抜)では、共通テストの140点(国語20点、地歴・公民20点、数学40点、理科20点、英語40点)と個別試験(数学360点)の合計500点満点で合否が決まります。

 

人間科学部英語は、早稲田のなかでの難易度は高くありません。しかし、決してあなどらずに、しっかり対策を施して確実に合格を掴み取りましょう。

 

早稲田大学人間科学部の英語対策は、以下の記事で詳しく紹介しています。

スポーツ科学部

一般的な入試方法は、以下の2つです。

 

  • 共通テスト利用方式
  • 一般選抜

 

共通テスト利用方式は「共通テストのみ方式」と「共通テストと競技歴方式」の、2タイプに分かれています。

 

共通テストのみ方式は、 共通テストの英語100点と数学・理科の200点、選択科目の100点(国語、数学、地歴・公民、理科、情報)の合計400点満点で合否が決まります。

 

共通テストと競技歴方式は、共通テストの国語または数学100点と英語200点、選択科目の100点(国語、数学、地歴・公民、理科、情報)の合計400点に加えて、競技歴150点の合計550点満点で合否が決まります。

 

また一般選抜は、共通テスト(英語100点、国語100点)と総合問題(100点)の合計300点満点で合否が決まります。

 

スポーツ科学部の入試で英語力を問う機会は「共通テスト」のみですが、総得点に対する配点は、決して低くありません。しっかり対策をして、高得点を狙いましょう。

 

早稲田大学スポーツ科学部の入試や英語対策は、以下の記事でも詳しく紹介しています。

早稲田英語の基本的な対策・勉強法とおすすめ参考書

ここからは早稲田の英語に対応するための基本的な対策・勉強法を解説します。勉強法とあわせておすすめ参考書も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

なお高校基礎から早慶レベルまでの学習に利用する「参考書ルート」を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

単語・熟語

結論からお伝えすると、語彙力は準1級レベルまで鍛えてください英検準1級の問題にしっかり対応できる単語レベルまで、語彙力を鍛えれば早稲田の英語も怖くありません。ちなみに当塾English-Xでは、塾生全員が以下の単語帳2冊をマスターして受験に臨みます。

 

  • 英検2級 出る順パス単(旺文社)
  • 英検準1級 出る順パス単(旺文社)

 

もし単語帳をどれか1冊選ぶなら『ターゲット1900(旺文社)』がおすすめです。単語帳の構成がシンプルで覚えやすく、これ1つで入試における基本・標準レベルの頻出単語から早稲田英語の標準レベルほどの単語までをカバーできます。

 

また熟語の知識があれば、なお解答力がつきます。『速読英熟語(Z会)』か、ワンランク上の『解体英熟語(Z会)』で補強するのがおすすめです。

 

おすすめの単語の覚え方を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

 

以下の動画では『難関大英語の未知単語予測テク』をお伝えしています。知らない単語の予測テクニックを知っていれば、読解が少し楽になるはずなので、ぜひチェックしてみてください。

文法

文法の基礎知識は、長文を読むのにも文法問題を解くのにも絶対に必要です。まずは、授業や復習で文法のインプット学習を網羅的に行ってください。次にNext Stage 英文法・語法問題(桐原書店)』などの4択形式の参考書でアウトプットを行って、基礎固めを行いましょう。

 

ちなみに以下の動画で「Next Stage の一部の使い方」を解説しているので、ぜひ学習に役立ててください。

 

さらに先のレベルの文法対策を「どのような強度で行うか」は、第一志望の学部によって異なりますたとえば次のような文法問題があるなら、解答のノウハウを養うために、それに特化した演習を積むべきでしょう。

 

  • 大問として独立している
  • 形式が独特である
  • 難易度が高い

 

法学部や社会科学部の正誤問題には、選択肢に誤りがないパターンの解答があるなど、消去法が使えない出題形式も見られます。理解が曖昧なことが多いと、自信を持って答えが選べません。よって他学部よりも、文法対策を充実させたいところ。

 

文法問題に特化した対策をしたい方には、特定の問題に集中できる『全解説 頻出英文法・語法問題 1000(桐原書店)』がおすすめです。また時間に余裕があれば、ランダム形式の実践演習が可能な『全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集(桐原書店)』シリーズもおすすめです。

 

以下の動画は『早慶のための英文法ランダム演習/特別授業』です。文法問題に強くなりたい人は、必見ですよ。

 

「とにかく文法の学習が苦手」という人は、以下の記事もぜひ参考にしてください。

英文解釈

本格的な長文演習に入る前に、英文解釈の学習を行いましょう。英文を論理的に解釈する学習プロセスをおろそかにして、感覚で長文を読んできた人は、早稲田の長文が読めずに挫折する可能性が高くなります当然ながら本文内容が理解できないと、成績は伸びません。

 

われわれ日本人が、品詞や文法構造を意識せずに日本語やその文脈が理解できるのは、長年の経験知があるからです。しかしその経験知のない外国人の方は、助詞の持つ細かなニュアンスの違いや使用例を覚えて、状況に応じて使い分ける訓練をしないと理解できません。

 

同様にハイレベルな英文を解釈するということは、ネイティブと同じように感覚で英語を理解するのではなく、丁寧かつ論理的に考えて英文を理解していく作業なのです。

 

早稲田の英文に限らず、英文レベルが高くなるほど、品詞や文構造・文章構造を考えながら読むことが大事なプロセスになります。あとに続く長文演習をスムーズに行うためにも、専用の参考書を用いながら英文解釈の学習に励みましょう。

 

英文解釈のおすすめ参考書は、以下のとおりです。

 

  • 英文解釈ポラリス12KADOKAWA
  • ポレポレ英文読解プロセス50(代々木ライブラリー)

 

全員におすすめなのは、解説が丁寧な『英文解釈ポラリス』シリーズです。よりハイレベルな早稲田英語にも対応したい人は、『ポレポレ』にも取り組んでください。

長文読解

はじめは精読を重視しつつ、長文読解に取り組みましょう英文解釈の学習で学んだことを、実践するイメージです。そのため、あえて時間制限を設けずに、単語や熟語・文構造にじっくりと向き合うことを推奨します。問題集1冊分は、そのスタイルで取り組みましょう。

 

初期は文構造や解説の記載がしっかりしている『The Rules英語長文問題集』シリーズがおすすめです。長文の数も12題と、取り組みやすくなっています。

 

英文解釈が一定のスピードで行える段階まできたら、問題を解くことに意識を傾けましょう。ゴリゴリ長文を解いて演習量でカバーするのも1つの勉強法ですが、このように学習ステップを意識するほうが、結果的に読解力を効率よく伸ばせます。

 

演習量を増やす段階では『やっておきたい英語長文』シリーズがおすすめ。取り組みたい長文の長さに合わせてレベルが選べて、演習量も確保できる点が最適です。

 

また超長文や要約問題などに挑戦する受験生は、可能なら『パラグラフリーディングのストラテジー12(河合出版)』に取り組んでください。論理展開の把握や本文の大意をとらえて、英文の読む視点を鍛えられます。

 

「長文が苦手だ」という方には、以下の記事もおすすめです。

 

また以下の動画ではMARCH・早慶の基本レベルの読解」について解説しています。長文読解の力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

英作文・リスニング

英作文は出題がない学部もあるため、対策をしたい方は、各学部の傾向の末尾で紹介している記事でご確認ください。なお基本的な英作文の学習は、以下の記事でも解説しています。

 

また早稲田の独自問題には、リスニングが出題されません。以前は国際教養学部でリスニングを出題していましたが、廃止となっています。なお現在は代わりに英語4技能試験の成績を反映する形をとっています。

 

さらに近年は共通テストの受験を必須とする学部も増えており、進学を希望する学部によってはリスニングも無視できません。リスニング対策については、以下の記事も参考にしてください。

以下の動画では「リスニングの学習法」について解説しています。リスニングが苦手な方は、ぜひご覧ください。

早稲田大学全学部の英語の難易度・レベルについて

結論、早稲田英語は私大の入試では、最高峰のレベルです私大の入試ではGMARCHよりも上で、慶應と同等に難しいと考えてください。

 

「早慶のどちらが難しいか」という議論はよくありますが、この判断は人によって異なります。また両大学の各学部間のレベル差や年度間のレベル差を無視できないため、単純に大学間の比較を行うことは難しいと考えるのが自然でしょう。

 

また英検でいえば、2級レベルをゆうに超えており、1級合格レベル程度の実力を必要とする問題もあります。ただし英語の4技能試験・資格は、リスニングやライティング、スピーキングの総合的な成績を問うものなので、あくまでリーディング中心の比較とお考えください。

 

なお早稲田全学部の英語を、難易度別にランキングするならば、大きく2つに分類できます。

  • 易しめ:文・文構・人科・商・教育
  • 難しい:社学・国教・理工・法

2つのグループ内の各学部間の難易度は、人によって感じ方が変わるため、実際に解いて確かめることを推奨します。なお政治経済学部の英語は、総合問題の一部として出題されるので単純な比較はできませんが、早稲田英語のなかでは中位の難易度といえるでしょう。

早稲田英語の過去問対策にまつわるQA3

ここでは、早稲田英語の過去問対策を行う際に、受験生が抱きがちな疑問にお答えします。以下の3つを順に解説しますので、ぜひ受験勉強の参考にしてください。

 

  • いつから過去問対策に入るべき?
  • 他学部の過去問も解くべき?
  • 過去問が解けない場合はどうする?

いつから過去問演習に入るべき?

もちろん早くから余裕を持って学習できればベストです。しかし現実的に考えると、高校3年生の場合は、9〜10月からが最適な時期になるでしょう。

 

3の夏前(67月)までに基礎(単語・文法)を完成させ、夏は文法や長文読解の実践演習で力をつけたいところ。秋は夏までの学習を確かめるフェーズにするのが、最も理想的です。その後は、過去問演習とともに力不足な点を補強する学習に時間を割きましょう。

 

ただし過去問演習までに十分な力がついていれば、焦る必要はありません。人によっては、12月から過去問演習に入っても間に合います。基礎をないがしろにして過去問演習を多くこなす人より、演習不足でも基礎が固まっている人のほうが、伸びる可能性は高いでしょう。

他学部の過去問も解くべき?

第一志望の問題よりも、難易度が高い学部までは解かなくてOKです。レベルが近い学部の問題や、似た形式の問題を積極的に解くことをおすすめします。

 

また入試問題の傾向は変わることもあるため、さまざまな問題に触れることで、傾向の変化に対する耐性もつきます。他大学の問題については、たまたま「余裕がある場合」や、どうしても「他に類題が見当たらない場合」に解く、くらいのスタンスでよいでしょう。

過去問が解けない場合はどうする?

はじめは、解けなくてもOKです早稲田の英語はハイレベルで、実力があっても初見から制限時間内にサクサク解ける人は、ほんの一握りです。

 

早稲田の英語の過去問を解いたときに、

 

  • 「むずすぎる
  • 「解けない
  • 「やばい

 

と感じるのは、あなただけではありません。

 

力不足を嘆くだけではダメなので、まずは得点率を冷静に分析してみてください。正解できた可能性の高い問題や今の力ではどうしても解けなかった問題などを、じっくり振り返ることで活路を見出せることもあります。

 

大事なのは、過去問演習とその復習でどれだけ力をつけられるかです。復習の質や正解への執念が最後に身を結ぶので、過去問演習の前半は「取れなくて当然!」くらいの気持ちで臨んでいきましょう。

早稲田大学の英語は全学部ハイレベル!対策は早めに!

共通テストも含めると、早稲田大学の入試では、すべての学部で英語力が問われますまた英語は総得点に占める割合も高く、かなり重要な科目でもあります。入試に通用する力は簡単には身につかないので、少しでも早く早稲田の英語を意識した受験勉強と対策を進めましょう。

 

当塾ENGLISH-Xでは、現役で早稲田の理工学部、教育学部、文学部、国際教養学部などに合格した先輩が直接指導をします。つまりメキメキと英語力を高める学習サポートはもちろん、どこで点数を稼ぐか、どこに時間を割くかなど、あなたに合わせた個別の相談も可能です!

 

毎年、多くの生徒が逆転合格を勝ち取っていますので、現時点で学力が全然足りない受験生も安心して通っていただけます。また目黒の英語専門塾ENGLISH-Xでは、無料体験授業も行っています。気になる方は、ぜひお気軽にご参加ください。

 

「色々と試したけど成績が上がらない」という方は、体験授業を受けるだけで希望が見えるかもしれません。ぜひ一緒にENGLISH-Xで最短合格を目指し、志望大学合格の喜びを分かち合いましょう!

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