東京慈恵会医科大学医学部は、私大医学部のなかでも、トップクラスの難易度を誇ります。入試倍率が5倍程度と非常に狭き門である東京慈恵会医科大学医学部に入学するためには、英語試験の対策が欠かせません。
「東京慈恵会医科大学医学部に合格したい」と考えるものの「英語の試験対策は何をすればいいのか不安」と感じている人に向けて、今回は、東京慈恵会医科大学医学部の英語試験の対策方法やおすすめの参考書情報をお伝えします。
本記事は目黒の英語専門塾ENGLISH-Xが、東京慈恵会医科大学医学部を目指す受験生のために制作しました。ぜひ最後までお読みください。
Contents
東京慈恵会医科大学医学部の英語入試の特徴
東京慈恵会医科大学医学部の英語入試は、例年2月に実施されます。出題範囲や出題形式などを確認しておきましょう。
出題範囲
東京慈恵会医科大学医学部英語入試の出題範囲は、コミュニケーション英語I、コミュニケーション英語II、コミュニケーション英語III、英語表現I、英語表現IIです。
出題形式と時間配分
東京慈恵会医科大学医学部の英語入試は、大問4つで構成されています。大問4つのうち、3つが長文読解、1つが和文英訳です。
試験時間は、60分配点100点です。
解答形式
解答は、選択あるいは記述式です。記述式解答には、英文和訳、和文英訳、単語の記述、本文からの抜き出し問題が含まれます。
難易度
東京慈恵会医科大学医学部全体の倍率は、例年5倍程度と、高い水準を誇ります。また、偏差値は、70〜72.5と私立大学の医学部の中でもトップクラスです。英語入試だけに限ってみても、60分で長文読解3問、和文英訳1問が出題されるため、ボリュームがあり、難易度の高さが伺えるでしょう。
東京慈恵会医科大学医学部の英語の出題傾向
東京慈恵会医科大学医学部の出題傾向を長文読解、和文英訳、文法・語彙の3つの観点から見ていきましょう。
長文読解
長文読解問題は、例年3問出題されています。医療に関係する自然科学系の文章のみが出題されるわけではなく、広く一般的な自然科学系の文章や社会系のテーマの文章が多く出題される傾向です。設問は、空所補充や正文指摘など選択式が中心ですが、下線部和訳や理由説明といった論述式の問題も出題されます。
長文読解対策として、以下の記事も参考にしてください。
和文英訳
日本語で1〜2文の文章を英語に訳す問題が1問出題されます。文章は日本人が執筆した本から出題されますが、訳しづらい表現が含まれています。簡単な日本語に言い換える力も求められるでしょう。
文法・語彙
ここ数年、文法、語彙問題は出題されない傾向が続いています。しかし、平成30年以前は頻出であったため、文法・語彙の出題傾向も把握しておきましょう。
文法問題では、単語補充問題、空所補充問題、整序問題、正文指摘問題が出題されます。
単語補充問題では、頭文字だけが書かれた単語を補充して会話文を完成させます。
空所補充問題では、毎年5問ほど出題されます。難易度は、問題により差があります。単語や文法の知識だけでなく、多義語の知識も不可欠です。
整序問題は、2問出題されます。あまり聞きなれない熟語が出題されることもあり、単語の意味を知っているだけでは正答にたどり着けません。熟語の知識も増やしておきましょう。
正文指摘問題では、4つの短文の中から、文法的に正しい文を選択する問題が出題されます。自動詞と他動詞の知識、品詞の区別などを身に着けておきましょう。
東京慈恵会医科大学医学部の英語対策
東京慈恵会医科大学医学部の合格最低点は、例年、400点満点中210点前後(55%)を推移しています。そのため、英語試験でも100点満点中、55点は安定して取れるように対策をする必要があります。英単語、読解それぞれのポイントを抑えて正答率の向上を目指しましょう。
英単語攻略のポイント
東京慈恵会医科大学医学部の英語試験では、単語の意味を問われるだけでなく、単語の記述問題も出題されます。日本語の意味を覚えるだけでなく、日本語から英単語を正確に書けるように、単語の基礎をしっかりと固めましょう。
単語帳で基礎を固めたら、医学部受験を想定した単語帳を進めます。単語だけでなく、熟語の知識を問われる問題も出題されるため、熟語帳も利用して抜かりのない状態を作りましょう。
単語の勉強には、以下の記事も参考にしてください。
英語読解問題のポイント
東京慈恵会医科大学医学部の英語試験では、長文読解問題が3問出題されます。癖のない読みやすい長文が出題される傾向にありますが、文章量と試験時間を加味すると、いかに速く正確に読めるかは重要なポイントです。速読の必要はありませんが、素早く要点を押さえて正確に読めるように演習を重ねましょう。
東京慈恵会医科大学医学部の英語対策に向けたおすすめの参考書
東京慈恵会医科大学医学部の英語試験で正答率を上げるために、単語、長文読解、和文英訳それぞれの演習をこなし、基礎固めと更なる強化を行いましょう。
単語におすすめの参考書
単語力を高めるには単語帳を活用しましょう。おすすめは、Z会出版『速読英単語 必修編』、『速読英熟語』です。例文が豊富なので、実際の使い方をイメージしながら暗記ができるでしょう。類義語・対義語も網羅しているため、1冊で幅広い知識を得られます。
更なる強化には、赤本メディカルシリーズ『医師薬系の英単語』を利用しましょう。
長文読解におすすめの参考書
長文読解は、英文量と難易度が適切なものを選びましょう。東京慈恵医科大学医学部の長文は、癖のない標準的な文章が出題される傾向です。問題集を解き、読解力を高めましょう。おすすめは、河合塾出版「やっておきたい英語長文700」です。ていねいに解説が載っているので、自分の弱点把握に役立つでしょう。
和文英訳におすすめの参考書
和文英訳は、基本例文を覚えて、コツを学びましょう。和文英訳の基礎を固めるには、桐原書店『英作文ハイパートレーニング』がおすすめです。英語の文法における基礎力が身につく構成とわかりやすい解説が特徴です。和文英訳の基礎が身についたら、KADOKAWA『英作文が面白いほど書ける本』で入試実践レベルの力を手に入れましょう。英作文問題に頻出するパターンを60の原則に集約しているため、大学入試の英作文で合格点が取れる実力を養成できるでしょう。
過去問
単語、長文読解、和文英訳の参考書を一通り終えたら、過去問に取り組みましょう。参考書が途中で基礎力に不安がある場合でも、試験の半年前には1度過去問に目を通し、1度解いておくのをおすすめします。
過去問を解いて明確になった自分の弱点を重点的に勉強して、苦手分野を無くしていきましょう。東京慈恵会医科大学医学部の過去問は、みすず学苑中央教育研究所『東京慈恵会医科大学 (2024年度) (医学部入試問題と解答)』がおすすめです。10年分の過去問を収録、入試問題の実物をスキャニングして掲載しているので、本番さながらの実践シミュレーションができるでしょう。
まとめ
東京慈恵会医科大学医学部の英語試験は、60分の短い試験時間で長文読解3問、和文英訳1問と正確性と速読性が求められる、難易度の高い試験です。単語力、熟語力、読解力、論述力の基礎を固めるトレーニングを積みましょう。
英語塾のENGLISH-Xでは、高校3年間の全文法単元を3ヶ月で身につけられる集中特訓を実施しています。1人ひとりに合わせて能力を伸ばせるオーダーメイド授業で、苦手分野の克服や得意分野の磨き上げが可能です。
あなたが英語の勉強に不安を感じるなら、英語塾のENGLISH-Xにお任せください。
東京慈恵会医科大学医学部に現役合格した先輩が、どんな疑問にも答え、全力でサポートします!