英検1級の勉強法|最短3ヶ月!合格までの6つのステップを紹介

「最短で英検1級に合格するためのポイントは?」


「英検1級は、何をどれくらい勉強するのがいい?」

 

「限られた時間で、効率よく勉強して英検1級に合格したい!」


これから英検1級の取得にチャレンジする方のこんな疑問やニーズに答えます。


この記事は、英検1級を保有する塾長佐藤が率いる「英語専門塾ENGLISH-X」が監修して制作しました。英検1級の合格を目指すあなたに向けて、その勉強法や解き方を解説していますので、ぜひ最後までお読みください。


※この記事は、7分で読めます。

英検1級の勉強法を6つのステップで解説

この記事では、英検1級の合格までを全部で6つのステップに分けて解説します。最短3ヶ月で合格するための勉強法を1次試験と2次試験に分けて紹介するので、ぜひチェックしてください。

英検1級の1次試験は4つのステップで突破!

1次試験は、筆記が100分・リスニングが35分の合計135分で実施されます。出題される内容は以下のとおりです。

リーディング

出題内容

設問数

短文の語句補充

25

長文の語句補充

6

長文の内容一致

10

ライティング

英作文(エッセイ)

1

リスニング

4部構成の選択問題

27

4技能のうちの「リーディング」・「ライティング」・「リスニング」の3つのそれぞれで、8割正解することを目標にしましょう。


出題傾向や難易度は、こちらの記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひチェックしてください。

 

それでは、以下で英検1級の勉強法を具体的に説明します。何をどれくらい学習するべきかをチェックして、心構えをしましょう。

1.英検1級の合格を志すなら「とにかく単語」

英検1級に合格するためには、準1級までの語彙力を1級レベルに引き上げる必要があります。語彙力が不足していると、解答が選べないだけでなく長文の精読が難しくなるからです。

英検1級に合格できるレベルの語彙は、最低でも10,000語以上です。また、余裕を持って解くには、12,00015,000語ほどの語彙が望ましいとの見方もあります。準1級で9,000語ほど必要になることを考慮すると、その差を埋める努力が必要であることは明白でしょう。


3ヶ月から6ヶ月ほど学習期間を確保してチャレンジするのが理想です。多くの方は「英検準1級」合格レベル相当の実績を持って1級にチャレンジするはずなので、無理なく語彙を増やしながら学習が進められるでしょう。


英検1級の単語を覚えるには、頻出している単語から順に覚えられる『英検1級 でる順パス単 5訂版(旺文社)』を使うのがおすすめです。受験を決意した日から、毎日単語を繰り返し覚えましょう。「暗記→テスト」の流れを3周は行い、8割以上覚えるのが目安です。

 

2.現状の力を知るために過去問を解く

遅くても試験本番の3ヶ月前には、過去問を1度解いてみましょう。現状の力を知り、どの分野・大問の得点力が足りないのか、何を優先して勉強すべきかを割り出すためです。


使用する教材は、最新の過去問がおすすめです。英検の公式ホームページから過去3回分はダウンロードできますが、できれば解答・解説がついている問題集を準備するほうがよいでしょう。

 

おすすめの教材は『英検1級 過去6回全問題集(旺文社)』 です。ダウンロードできる年度より前の問題集を買えば、公式ホームページからダウンロードできる過去問3回分と合わせて、合計9回分の過去問を準備できます。


この段階は、あくまで力試しです。過去問は最も良質な教材でもあるので、全部とかずに直前にとっておくことも推奨します。とりあえず12回解いてみて、難易度や時間感覚・自分のウィークポイントを割り出すのに使いましょう。

 

3.得点力を上げたい分野に時間を割く

過去問を解いて苦手だと感じた分野は、本番の2〜3ヶ月前から個別に対策をしましょう。苦手を強化して、各分野のスコアを目標に近づけることが合格への近道になるからです。また英検は、4技能のバランスが極端に悪いと不合格になる可能性もあります。


受験者の多くは準1級レベルの英語力があるので、語彙力が身についていれば、リーディングでは得点が稼ぎやすくなります。しかし、ライティングパートには1級特有の形式があるので慣れが必要です。書き方を身につけるまで、少し時間がかかる人もいるでしょう。


この段階では、どこに・どのくらい時間を割くべきかは受験者ごとに変わります。苦手をしっかり補う学習を行いましょう。おすすめの勉強法や参考書(教材)は以下の記事で紹介しています。ぜひ、本記事とあわせて読んでみてください。

 

【英検1級のリーディング対策】

【英検1級のライティング対策】

【英検1級のリスニング対策】

4.仕上げは週1回の「過去問演習」

試験の1ヶ月前の段階になったら、最低でも週に1回は過去問や予想問題を解きましょう。本番に向けて緊張感のある演習を行うことで、実力を出し切る準備をしていきます。


ここで重要なのは、本番と同じ条件で演習を実施することです。筆記試験は、100分キッカリ時間を計ってください。リスニングは過去問や予想問題の音声を使って、一連の流れの中で解答しましょう。この演習を通じて、時間配分や解き方を固めていきます。


分野ごとの得点率を算出して、どれだけ取れているかを具体的に可視化してみましょう。英作文は自ら添削することが難しいので、チェックを受けることが非常に重要です。やり直しも時間を使って丁寧に行ってください。

【番外編】英語に触れる機会を増やす

英検1級の受験を決めた日から本番までの間は、英語に触れる時間を増やすことをおすすめします。スキマ時間の活用は、実力UPにジワジワと効いてくる大事な時間です。


たとえば移動中の列車や車のなかで、英文を読んだり英語のスピーチを聞いたりすれば、リーディングやリスニングの力が強化できます。次のようなツールを使ってみましょう。

 

TED-Ed

知的な内容の短いアニメーションが視聴できる

CNN(YouTube

ニュース視聴を通じて時事ネタを英語で聞ける

The Japan Times

記事を通じて最新の時事や英語に触れられる

Discover

英語で健康やテクノロジーの知識が得られる

Voice Tube

動画を使ったシャドーイング機能もあるアプリ


毎日のスキマ時間を見つけて、英検1級レベルに近い英語に触れましょう。目や耳も使って、脳を英語に恒常的に慣らしていくことが大事です。

英検1級の2次試験は2つのステップで突破!

2次試験のスピーキングは、社会性の高い話題について「話せるか」「やりとりができるか」が問われます。試験の内容は、以下のとおりです。

自由会話

日常会話を行う

スピーチ

選んだトピックについて話す(2分)

Q&A

スピーチ内容に関する質疑応答


2次試験は10分で、面接委員2人とあなたとの合計3人で進行します。評価の観点は、スピーチおよび質疑応答の内容や語彙・文法、発音の正しさです。流れの詳細は、英検公式サイトの「バーチャル2次試験」の動画でチェックしてみましょう。

 

以下で、2次試験の勉強法を2つのステップに分けて説明しています。1次試験から2次試験までの約1ヶ月で、徹底的に練習をしていきましょう。

5.スピーチは型に当てはめて話す

2次試験のスピーチは、話す内容を型に当てはめることが重要トピック選定からスピーチ開始までの時間は1分しかないので、毎回流れを考える余裕はないからです。最初の12週間は型を使って話す練習を徹底し、スピーチ内容を組み立てることに集中しましょう。


話す内容は、PREPの型に当てはめて話すのがおすすめです。

  1. P(point):結論
  2. R(reason):理由
  3. E(example):具体例
  4. P(point):結論の再主張


話す速度にもよりますが、2分で話すのは150200語くらいが適量になります。1次試験のライティングで書く英作文より、ちょっと少ないイメージです。具体的な量を知りたい方は、過去問の模範解答を音読してみましょう。


いきなり話すことが難しいと感じるなら、最初は時間制限を設けずに、トピックを選んで英作文を書くのもアリです。慣れたら最初の10秒でトピックを選んで、論理展開を50秒で考える練習をしてください。

 

本番はメモができないので、頭の中で構成を組み立てる練習を何度も行いましょう。誰かに手伝ってもらう機会も必要ですが、初めは独りでスピーチしながら練習するのも有効です。録音して添削してもらうのもいいでしょう。練習に使う教材のおすすめは、以下のとおり。

  • 過去問
  • 英検1級 面接大特訓(Jリサーチ出版)
  • 14日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題(旺文社)

 

6.回答力を鍛える

スピーチを型に当てはめて行う練習ができたら、質疑応答まで含めた本番形式で練習をしましょう。ここでは、臨機応変に答える回答力を鍛えます。また、面接委員の質問を聞き取るリスニング力も重要です。

 

この段階では、実際に面接委員を担当してもらう人が必要です。あなたの応答が適切であったかを必ず確認しましょう。本番の緊張感を再現するためには、対面がベストでしょう。その場に合わせて即興で話す訓練をしておくと、本番に向けて自信をつけて臨めます。


質疑応答は、英検1級だからといって難しい単語を使う必要はありません。自分の知っている語彙や表現で、筋道立てて答えることが大事です。

【番外編】知識を身につける

1次試験の勉強法で解説したように、英検1級の学習には英語の「動画」や「文字」コンテンツが有効です。動画やニュースで、日本だけでなくグローバルな社会問題・時事問題に触れることで、スピーチや質疑応答の表現や背景知識が得られます。


練習の段階では、選ばなかったトピックについても立場を明らかにして自分の意見を述べる練習をしてみましょう。うまく話せなかったテーマを深掘りすることで、その分野の回答力を鍛えられます。

英検1級の勉強法に近道はない!地道に継続を!

英検1級を取得するメリットは多く、入学や入社で高評価を受けるだけでなく、大学の単位に認定されたり海外留学で優遇を受けられたりと、とても魅力的です。とくに通訳案内士(ガイド)試験の外国語(英語)の筆記試験が免除される点は、大きなポイントでしょう。


持っていると人生が変わる資格といっても過言ではありません。しかし、それだけに化け物級に難しいのも事実です。ただし、準1級相当の力を持っている人なら、誰でも合格の可能性を秘めています。近道はないので、まずは地道に単語から覚えていきましょう。


【英検1級の学習を効率よく進めたい方へ!】

独学で合格する高校生や社会人もいますが、英作文やスピーチは添削を受けたほうが効率よく実力UPが望めます。目黒の英語専門塾ENGLISH-Xは、英作文の即時添削や面接練習も可能ですので、あなたを英検合格までしっかりサポートできますよ。

 

無料体験授業も行っているので、まずはお気軽にお問い合わせください!

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